Monday, September 18, 2017

おいしい話 No. 123 「ご褒美の旅」


人間たまには、自分の事を「よくやった!」「よく頑張った!」と労ってあげなければならない。たまには、ちょいと財布の紐をゆるめて、自分にご馳走を振舞ったり、買い物や旅行に連れ出したり。節目節目で、自分にご褒美をあげる事を忘れてはいけない。だって、自分がやらなくて誰がやってくれるというの。

先日私もある節目を期に、自分にご褒美を進呈した。34日のナパ、ソノマ ワイナリー巡りの旅。「You deserve this!」と自分に言いながら。

ワインにハマっている最近の私は、カリフォルニアのワインを知らずして USA産ワインの知ったかぶりはできぬ、と思っていた。ワシントンもオレゴンも数々のワイナリーに行って取り敢えず「知っているつもり」でいる。でも カリフォルニアのワイナリーにはまだ行った事がない。それ故 カリフォルニアのワインを知っているとは言えないのである。というロジックが この旅行の理由。

同じくワインにハマっている女友達に声を掛けると、二つ返事でノリノリのOK。早速フライトとホテルをブッキング。そして言わずと知れて行くべきナパ、ソノマ。何にも知らない初心者の私達は、初回はツアーに任せる事にした。

1日目は San Francisco Shuttle ToursOpen Top Napa Sprinter Tourでナパへ。
9時にサンフランシスコのフェリービルディングに集合。ガイドのKyraが最初に訪れるワイナリーがDomain Chandonであると言うのを聞いた時は、友達と湧き上がった。ゴールデンゲートブリッジを渡った所にある展望所で、10分ほどトイレ休憩と写真撮影。まさに霧のサンフランシスコ。橋が半分見えない。しかも強烈に寒い。
しかし、ナパに入るや否や、青空が広がり、ツアーバスのトップが全開になり、気持ちのいい風に吹かれるオープンカーのドライブとなった。
Domain Chandonで 期待のテイスティング。いやお兄さんが注ぐ注ぐ。普通のテイスティングのケチった注ぎ方ではなかった。カリフォルニア流か? 朝からコートヤードにあるテーブルで美味しいスパークリングワインを頂くなんて、ああこれがバケーションという事なのよねー、と顔がゆるゆる。
ナパは小さいワインカントリーのイメージがあったけど、やっぱりカリフォルニア。走っても走っても、ハイウエイの両サイドに 広大なヴィンヤードが果てしなく続いていく。USA産のワインの90%以上がカリフォルニアで作られているというの、納得できる。
次に訪れたのは V. Sattui Winery。ここのテイスティングは 50種類ほどあるワインのリストから自分達が試したいのを5種類選べるという。でも私達、サーブしてくれる女性と気が合い、話しているうちにアレも、コレもと次々にワインを注いでくれ、少なくとも10種類は飲んだと思う。ここのワイナリーには新鮮な料理やチーズを売っているデリがあり、渡されたチケットでランチを買い、外のガーデンでピクニックをした。
この後、Heitz CellarsSt. Clair Brown Brewery & Wineryに。St. Clairはクラフトビールもあり、ワインと一緒にテイスティングした。
サンフランシスコへの帰りは ゴールデンゲートブリッジを渡らずフェリーで。アルカトラス島を横目に、ベイブリッジとダウンタウンのパノラマに向かう光景は素晴らしかった。

翌日はGreen Dream ToursActivity Sonoma Valley Tourでソノマへ。ホテルにピックアップに来てくれたのは、いかにもカリフォルニアンな軽いノリのお兄ちゃん、Dylan。カナダから来たもう一組のカップルと共に出発。ソノマは、Robledo Family WineryLarson Family Winery、そして Nicholson Ranch3件を回った。それぞれがプライベートワインテイスティングのセッティングをして私達を迎えてくれた。
今回の旅で、カリフォルニアのPinot Noirを期待していたけれど、以外に、Chardonnayを見直す事になった。Larsonでのランチピクニックの時に、カナダのカップルと皆が気に入ったChardonnayを一本買ってシェアをした。
その後、ソノマの可愛い街を1時間ほど散策。ウィンドショッピングをしたりアイスクリームを食べたり。
最後のNicholson Ranchでは ワイングラスを片手にヴィンヤードを歩き、担当の人がワイナリーの歴史やカリフォルニアワインの話をしてくれた。この日もまた最高の天気で、気持ちが良かった。Dylanがホテルまで送ってくれた最に、こっそりLarsonで買っていたChardonnayのボトルを私達にギフトにとくれた。How sweet

オンラインで当てずっぽうに選んだツアーだったけど、両日共、期待を大幅に上回る大満足の楽しいツアーだった。これでカリフォルニアワインも語れるようになったし、気分はリフレッシュされたし、今回の自分へのご褒美は高得点をあげたい。


San Francisco Shuttle Tours

Green Dream Tours



Posted on 夕焼け新聞 2017年8月号

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