野菜の食べ方も進化したものだ。
世の中がヘルスコンシャスになっている昨今は、その料理方法も豊富。
皆色々アイデアが浮かぶものよね。
特に最近の注目は、カリフラワー。茹でたり焼いたり炒めたりだけではなく、ピュレーにしてスープにしたり、マッシュしてマッシュドポテトの代替にしたり、細かく刻んでライスの代替にしたり!
先日、Food
Networkで ある料理番組を見ていたら、カリフラワーを使ったビザ クラストの作り方を紹介していた。ピザ クラストまでカリフラワーで作るなんて。Who
comes up with it!!?
早速グーグルしてみた。そしたら沢山のサイトでカリフラワーのピザ クラストの作り方が紹介されていた。面白い事に、どのサイトも調味料や分量に差異があるとしても、基本的に同じやり方なのだ。カリフラワーをブレンダーでライス状にし、それを茹で、最後に布巾を使って水分を絞り取り、調味料を加えてクラスト状に形を作りオーブンで焼く、という手順。
興味をそそられた私は、早速一つのサイトのレシピを手本に、作ってみる事にした。
まずカリフラワーをブレンダーで細かくし、たっぷりのお湯で茹でる。ザルに上げたカリフラワーは本当に炊いたお米のようだった。(これで納豆ご飯にしようとは思わないが。)これを布巾で包んで絞る。コツは固―く絞り、水気を限りなく切る、と書いてある。ここで自慢の腕の筋肉が使われるわけだが、どんなに頑張っても完全に水分を切る事ができない。もういい加減腕が疲れたところでボールに移し、調味料を入れて混ぜる。モッツァレラチーズとパルメザンチーズ、オレガノ、塩、ガーリックパウダーに卵。これらがしっかり混ざった後、クッキングシートを敷いたピザパンに、ピザ クラストのように薄い円形に形を作り、400度(F)のオーブンで約20分ほど焼く。その後好きなトッピングを乗せ、再び10分ほど焼くと、Ta-dah! ピザの出来上がり。
これがなかなかイケるのである。三角に切ったクラストが壊れる事なくちゃんと持ち上がる! そしてシンプルで控えめなカリフラワーがトッピングのフレーバーを超える事もなく、いい味を出している。すごい!
唯一つ気になったのが、クラストが思ったほどハードでなかった事。やっぱりまだ水気が多かったのかなあ。あんなに必死で絞ったのに、、、。
そこで私は考えた。
カリフラワーを細かくする前に先に茹で、それからブレンダーにかけた方が、ライス状にして茹でるよりも水分が少なくて済むのではないか。
頭イイ! このやり方を載せているレシピはどこのウェブサイトに行っても見当たらない。ここは実験をして 証明してやろうじゃないの。
次の日に またカリフラワーを買ってきた。まずは沸騰するお湯に小分けしたカリフラワーをを入れ、数分茹でる。ザルにとり、水気を切り、今度はライス状にするためにブレンダーに入れる。ブレンダーで回る茹でたカリフラワーは、ライス状にはならず、マッシュドポテトのような状態になっていった。 あれ!?? 不安に思いながらも同じ調味料を入れ、ピザの形を作り、同じ温度と時間で焼いた。完成したクラストは、1枚で持ち上げる事ができず、ボロボロと崩れた。
私は考えた。茹でたカリフラワーをブレンダーにかける前に、一旦布巾で絞るべきだったんだ、と。だから水が多くて、マッシュドポテト状になってしまったんだ!
その翌日 またカリフラワーを買って来た。今回は小分けにしたカリフラワーを茹で、布巾で絞った。必至になって絞った。布巾を広げると、ブレンダーにかけるまでもなく、すでにカリフラワーはボロボロに崩れていた。これをブレンダーにかけるとまたマッシュドポテトになると恐れた私は、包丁で細かく刻み「ライス状」にする事にした。Ah-ha! いちいちアイデアが浮かぶあたしはスゴイ。同じく、調味料を入れ、形を作り、オーブンで焼く。
出来上がったクラストはしっかり繋がっていたけれど、食感が荒く、カリフラワーの味が表に出ている。そして、固さに向上はなかった。
自分のアイデアがどんなにクレバーか証明してやろうと思っていたが、実験の結果、オリジナルのレシピのステップを忠実に守る事がベストである、という結論に至った。どうりでそれ以外のやり方のレシピが見つからないはずだ。やっぱし、料理研究家達が、すでに実験済みなのだと思われる。
この数日毎日ピザつくめ。いやー食べ過ぎだよ ピザばかり。そう落ち込みそうになった時、ハッとする。全部野菜じゃーん! そこでギルティ―が少し軽減された。
カリフラワー ピザ クラスト、素晴らしい!
Posted on 夕焼け新聞 2017年9月号
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